食レポのコツ ⑥第六感 (1)シェフ
こんにちは、まっつです。
最初にお話した食レポの6つのコツは、
①嗅覚 ②視覚
③聴覚 ④味覚 ⑤触角 ⑥第六感
でした。
今日はそのうちの⑥第六感についてお話しします。
ここで説明する第六感とは、カルトやスピリチュアルなものではありません。
『(一目見て)お、これは絶対美味しいぞ』
と感じるような、雰囲気や印象のようなものと捉えてください。
わからないことやはっきりしないことに対して、でもこれは食レポで大事だな、と感じたことを言語化していくのです。
第六感での料理の褒め方は長くなるので、まずは料理を振舞ってくれた人(シェフ)の褒め方から。
これは、作った相手に感想を述べるときに使います。
味の好き嫌いはあれど客観的に比べられがちな料理は、思ったことをそのまま食レポするのが妥当です。
しかし、人は主観的に評価することができます。だから、少しオーバーめに褒めても良いのです。
褒められて嫌な人なんて、めったにいませんしね(笑)
『もしかして、料理習ってる?』
『何か隠し味入れてる?他では食べられない味だと思う』
『この味出すのに相当時間かかったでしょう?』
これらは、作り手の努力や工夫を褒めている言葉です。
もしこれらの疑問の答えがNOだとしても、嫌な気はしませんよね? 仮にそうだとしたら、努力や工夫なしでも相手にそう思わせるほどの味ということですから。
作り手の努力や工夫に目を向け、褒めることで、作ってくれたことへの感謝の気持ちがより深まるはず。
ぜひ取り入れてみてくださいね!
食レポのコツ ⑤触覚 (2)口内
こんにちは、まっつです。
最初にお話した食レポの6つのコツは、
①嗅覚 ②視覚
③聴覚 ④味覚 ⑤触角 ⑥第六感
でした。
今回も前回に引き続き⑤触覚についてお話しします。
基本的に食べものは口内で味わうものです。
口内で感じる味以外のものは、
温度
刺激・痛み
固さ・歯応え
弾力・噛みごこち
口どけ・舌ざわり・のどごし
……となどなど。
『痛いくらい辛い!』
【刺激】
『ひんやり冷たくてゴクゴク飲める!』
【温度+のどごし】
『もちもちとした食感がたまらない!』
【弾力】
『クリームのなめらかな口どけ』
【口どけ】
口内での触覚を食レポに加えれば、読み手にはまるで自分が食べているかのように臨場感が伝わりやすくなります。
ぜひ食レポに取り入れてみてくださいね!
食レポのコツ ⑤触覚 (1)手触り
こんにちは、まっつです。
最初にお話した食レポの6つのコツは、
①嗅覚 ②視覚
③聴覚 ④味覚 ⑤触角 ⑥第六感
でした。
今回は⑤触覚についてお話しします。
触覚といえば、「触った感覚」と書くとおり、まずは手触りから。
基本的に食事をするときはフォークやスプーン、箸を使って食べるので、手触りはあまり関係ないと思われがちです。
しかし、甲殻類やゆで卵、野菜スティックや果物、スナック菓子など、以外と手を使って食べる機会も多いものです。
同じような粉末を触っても、砂糖と塩、片栗粉と小麦粉の違いはすぐわかりますよね?
指の触覚はとても敏感なのです。
折角なので食べ物を触ったときに感じたことを言語化して、普段は意識しない食べ物の感覚に向き合ってみましょう。
マシュマロなら、『指でつまむとほどよい弾力を感じる』。
おにぎりなら、『海苔のサラリと乾いた手触りがパリッとした食感を連想させ、期待が高まる』。
というような感じです。
手触りと食感が全く違うなんてことはなかなかないので、結び付けて考えてみましょう。
手触りから食感をイメージすることで、実食するときの楽しみが一段と増すこと間違いなし!
ぜひ実践してみてくださいね。
食レポのコツ ④味覚
こんにちは、まっつです。
最初にお話した食レポの6つのコツは、
①嗅覚 ②視覚
③聴覚 ④味覚 ⑤触角 ⑥第六感
でした。
今日はその中の④味覚について話します。
①嗅覚の回で、「風味=嗅覚+味覚」とお話ししました。
味覚は風味の2割しか占めませんが、説明のレパートリーの多さも説明しやすさも嗅覚より上!
気軽にトライできますよね。
早速説明に移りましょう!
味覚は大きく5つ(五基本味)に分けられます。
甘味・塩味・酸味・苦味・旨味です。
これらがバランスよく組み合わせられると、美味しく感じられます。
偏りすぎると、
『辛味や渋味は味覚じゃないの?』と思われる方もいるでしょう。
ええ、辛味や渋味は正確には味覚ではありません。
辛味は舌で感じる痛み、渋味は舌の血管が収縮する感覚です。どちらかというと「触角」に近いのかもしれません。これらはまだまだ研究中だそうです。
……ですが、食レポにはそのような知識はあまり必要ありません!
辛味や渋味、あとコクなんかも①味覚と思って結構です。
食レポをワンランクアップさせるコツは、
『それらの味がどんな濃淡・バランスなのか。飲み込んだ後・食べ終わった後はどう変化して、どんな影響があるのか。』
を伝えることです。
影響については、今度述べる⑥第六感でも触れるのですが、先に少しお話しておきます。
味覚のときに考える「影響」は、『その味によってどう思ったか』ということです。
『また食べたくなった』『いくらでもリピートできそう』『一口で満足感たっぷり』……という風に。
たとえばプリン。
「プリン=甘い」と決めつけていませんか?
プリンと一口に言っても、ゼラチンプリン、蒸しプリン、焼きプリン、とろけるプリン、ミルクプリン……色々なものがあります。
どれも材料や製法が違うのですから、味も勿論違います。
『牛乳の控えめな甘さだけのシンプルな味』
【濃淡+バランス(甘さのみだけれど、その甘さの濃淡のバランスが良い)】
『牛乳と卵の優しい甘さと、絡めるソースのほろ苦さのバランスが絶妙』
【濃淡+バランス(バランスが取れている)】
『濃厚な甘さなのに後味はさっぱりだから、いくらでも食べたいと思える』
【濃淡+変化+影響】
どうでしょう?
甘さひとつを表現するのにも、色々と工夫できるのが伝わったでしょうか?
ぜひ皆さんも、濃淡・バランス・変化・影響に注目してみてくださいね!
食レポのコツ ③聴覚 (2)擬音語
こんにちは、まっつです。
最初にお話した食レポの6つのコツは、
①嗅覚 ②視覚
③聴覚 ④味覚 ⑤触角 ⑥第六感
でした。
今回は③聴覚のポイントについてお話しします。
聴覚で食レポをするコツはズバリ、
擬音語
です!
擬音語を使うタイミングは、
食前or食事中
です。
まず食前なら、
『お肉が焼けるジュージューって音に、テンションが上がります!』
『チゲ鍋がグツグツ美味しそうな音を立てています!』
というような感じで使えます。
食前の擬音語は、基本的に熱い食べ物のときが多いです。
食事中は、
『ザクザク噛み砕く音が心地良い』
『カリカリサクサクでクセになる!』
というふうに表せます。
これは聴覚と同時に触覚(歯応え)も使っていますね。
基本的に固いもので使うことが多いです。
噛むときに音がするということですからね。
食レポでは、食前の擬音は期待感を、食事中の擬音は幸福感をアップさせます。
とても簡単ですので、ぜひ使ってみてくださいね!
食レポのコツ ③聴覚 (1)シズル
こんにちは、まっつです。
最初にお話した食レポの6つのコツは、
①嗅覚 ②視覚
③聴覚 ④味覚 ⑤触角 ⑥第六感
でした。
今回は③聴覚についてお話しします。
「シズル」という言葉をご存知ですか?
食欲がそそる様子を表したもので、肉を焼くときのジューという音を英語で擬音化したものが語源と言われています。
現在は「シズル感」という、食欲以外にも購買意欲をそそる様子を表す言葉として使われています。
『このカレーの滴り方、シズル感あるね!』
『シズル感高めのコピー(ライティング)だね』
のような感じです。
元は肉が焼ける音を表す言葉だった「シズル」。
美味しさを伝えるために、シズル感溢れる食レポを心がけたいですね!
次回は聴覚の観点から食レポする詳しいポイントをお伝えします。
食レポのコツ ②視覚 (2)盛り付け
こんにちは、まっつです。
最初にお話した食レポの6つのコツは、
①嗅覚 ②視覚
③聴覚 ④味覚 ⑤触角 ⑥第六感
でした。
今日はその中の②視覚の続きをお話しいたします。
昨日は「色」がキーワードでした。
本日のキーワードはズバリ、
「盛り付け」
です。
お店のパスタと自分で作ったパスタ。
同じものを作っても、何故か庶民感が漂う……イタリアン感が出ない……
この違いは盛り付け時の
「ボリューム」
です。
パスタは、上にボリュームがあるほどオシャレに映ります。
盛るときにトングを使って一口ずつとり、上へ上へと重ねるように盛り付けて三角をつくっていくイメージです。
そしててっぺんからミートソースをかけたり、てっぺんに卵黄やバジルをのせると一気にボリュームが出ます。
サラダを盛るときも、まず芯のしっかりした固めの具を土台として、その上に柔らかい葉を重ね、最後にアクセントとなるようなプチトマトやナッツをのせる……というような順に盛ると綺麗に見えます。
これは意外と面倒です。手間がかかる丁寧な作業です。
よって、ボリューム感のある盛り付けをされている料理を振る舞われたときは、
『インスタ映えする丁寧な盛り付けだね!』
と褒めることができるのです。
一般の方がこの作業をするからこその褒め言葉です。
プロの方やレストランは仕事としてこの作業を惜しみません。だから、こういった方々の料理をわざわざこう褒めると嫌味にとられかねませんから気をつけてください。
次に注目したいポイントは、
「トータルコーディネート」
です。
肉じゃがサラダボウルに入っていたり、炒飯が茶碗によそわれていたら違和感を感じませんか?
肉じゃがは和食、炒飯は中華。
食べ物には、その色や国籍に合わせた器があります。
肉じゃがなら煮物鉢、炒飯なら白い平皿に盛ると馴染むでしょう。
そして、それぞれの品(しな)と皿の組み合わせも大事です。
焼き魚にひじきの煮物、味噌汁に白米といったように全体の雰囲気が和食に統一されていて、かつふさわしい皿に盛られていれば、
『老舗の定食屋みたい!』
ですし、
ハンバーグにグリーンサラダ、コンソメスープがそれぞれ白い器と銀のカトラリーと一緒に出されれば、
『洋食レストランみたいでオシャレ!』
となりますよね。
食事は服装と一緒です。
ハンバーグ&納豆というメニューは、ワンピース&下駄のようなものです。
トータルコーディネートの意味がわかっていただけたでしょうか?
盛り付けのポイントはボリュームとトータルコーディネート。
食レポの際にぜひ注目してみてください!