食レポのコツ ④味覚
こんにちは、まっつです。
最初にお話した食レポの6つのコツは、
①嗅覚 ②視覚
③聴覚 ④味覚 ⑤触角 ⑥第六感
でした。
今日はその中の④味覚について話します。
①嗅覚の回で、「風味=嗅覚+味覚」とお話ししました。
味覚は風味の2割しか占めませんが、説明のレパートリーの多さも説明しやすさも嗅覚より上!
気軽にトライできますよね。
早速説明に移りましょう!
味覚は大きく5つ(五基本味)に分けられます。
甘味・塩味・酸味・苦味・旨味です。
これらがバランスよく組み合わせられると、美味しく感じられます。
偏りすぎると、
『辛味や渋味は味覚じゃないの?』と思われる方もいるでしょう。
ええ、辛味や渋味は正確には味覚ではありません。
辛味は舌で感じる痛み、渋味は舌の血管が収縮する感覚です。どちらかというと「触角」に近いのかもしれません。これらはまだまだ研究中だそうです。
……ですが、食レポにはそのような知識はあまり必要ありません!
辛味や渋味、あとコクなんかも①味覚と思って結構です。
食レポをワンランクアップさせるコツは、
『それらの味がどんな濃淡・バランスなのか。飲み込んだ後・食べ終わった後はどう変化して、どんな影響があるのか。』
を伝えることです。
影響については、今度述べる⑥第六感でも触れるのですが、先に少しお話しておきます。
味覚のときに考える「影響」は、『その味によってどう思ったか』ということです。
『また食べたくなった』『いくらでもリピートできそう』『一口で満足感たっぷり』……という風に。
たとえばプリン。
「プリン=甘い」と決めつけていませんか?
プリンと一口に言っても、ゼラチンプリン、蒸しプリン、焼きプリン、とろけるプリン、ミルクプリン……色々なものがあります。
どれも材料や製法が違うのですから、味も勿論違います。
『牛乳の控えめな甘さだけのシンプルな味』
【濃淡+バランス(甘さのみだけれど、その甘さの濃淡のバランスが良い)】
『牛乳と卵の優しい甘さと、絡めるソースのほろ苦さのバランスが絶妙』
【濃淡+バランス(バランスが取れている)】
『濃厚な甘さなのに後味はさっぱりだから、いくらでも食べたいと思える』
【濃淡+変化+影響】
どうでしょう?
甘さひとつを表現するのにも、色々と工夫できるのが伝わったでしょうか?
ぜひ皆さんも、濃淡・バランス・変化・影響に注目してみてくださいね!